読書週間を再開した私の読書記録です。
私が本を取る基準は、面白そうかどうかで、ジャンルはお金や経済に限らず何でも読みます(気になれば)。ジャンルを限定しない理由は、幅広い知識を得るとともに、考え方に刺激を得たいからです。
以前の内容はこちら。
お金言論
読書リハビリを終え、図やグラフが入った読みやすい本から活字メイン本へ移行しました。復帰後の第一弾は、お金の入門書的な本かな?と思いとりあえず手に取ってみました。
感想
利点
サブタイトルで30代で知っておきたいと書かれていますが、年齢問わず浪費家から転身したいと考えている人が、お金について体系的に学ぶにはよい一冊かもしれないと思いました。特に、収入を増やしながら資産形成を行いたいと考えている人にとっては親和性が高い一冊と言えるかもしれません。
欠点
独学かつ、節約と資産形成でここまで来た私にとって、違和感を覚えたり、賛同しかねることが多い本でもありました。(駄目というわけではなく、私の感性や価値観には合わないという感じです)
私が、違和感を覚えた最大の理由は、強者の理論に基づいている点です。
例えば、結果を出せれば収入は上がる、自己投資にお金を使うと収入UPに繋がるという考えてに基づいている点。
確かにこれらは嘘でありません。結果を出せれば社内で評価されるでしょうし、評価されなければ他の会社が評価してくれるでしょう(転職)。自己投資によって投資資金以上にリターンを出している人がいることも事実でしょう。しかし、いったいどれだけの人に対して再現性があるというのでしょうか?
例えるなら誰もが一流のプロスポーツ選手になれるのかという話です。極少数の一流選手が生まれる陰には、いくら努力しても2流3流どまり、あるいはプロにすらなれない人も大勢いることを忘れてはいけないと私は思うのです。(努力を否定したいわけではなく、金融投資と同様身の丈にあった程度に留めた自己投資が適切だろうと思うのです)
総評
浪費家から変わりたい人が、とりあえずお金の本を十冊ほど読もうという際の一冊には入れてもいいのかもしれないと思いました。
著者がお金についてのセミナーや講座を扱う会社を創設・経営しているようなので、このような意識高い系の内容になっているのも、客層に合わせているということで非常に納得です。あとはこの手の雰囲気が読み手に合うかどうかかなと思いました。