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アクティブファンドの存在意義は市場平均(インデックス)をリターンを上回ることです。しかし、アメリカのような指数(市場平均)が強い国では、アクティブファンドはインデックスに勝てないというのが定説です。その理由は以下の通りです。
①平均の強み
市場参加者の指数銘柄の売買結果が反映されたものが指数です。もちろん単年で全てのプロに勝つことはできませんが、インデックスに投資するだけで、プロの平均的なリターンを得ることが出来ます。
これだけ聞くと、まだアクティブファンド見込みがあると勘違いしてしまいますが、これを5年10年と続けていくと、指数に勝ちつづけるプロはほぼいなくなります。
つまり、指数の強みは瞬発力ではなく、平均的な強さを維持できる持久力なのです。
②運用コストの差
次は手数料です。インデックスファンドは指数に連動するように運用すればよいので、運用のコストは低くできます(ファンドマネジャーへの高額報酬は不要)。
それに比べアクティブファンドは優秀なファンドマネージャーへの高額報酬(損失を出しても報酬が発生)や、情報収集と銘柄分析のコストなど、インデックスファンドに比べ、余分なコストが多く発生します。
つまり、短期においてもアクティブファンドはコスト差という重いハンデを背負っているのです。
このコスト差は5年10年と、長期になるほど複利の効果でより不利になるのは容易に想像できるかと思います。
③流行やテーマが変わる
金利低下の局面ではハイテク株や成長株人気に、逆に金利上昇局面ではバリュー株(割安銘柄)に見直しが入るなどその時々でパフォーマンスを上げる株が変わります。
市況の変化で、以前成績が良かったファンドが低調に、逆に低調なファンドが高パフォーマンスを出すなど、勝者が常に入れ替わります。このように同一のテーマファンドが市場平均に勝ち続けるのは難しいのです。
では新しいテーマに乗り変えるファンドはどうでしょうか? こちらも不利なのは同様で、古いテーマ株を売るたびに売買手数料と含み益へ課税によりパフォーマンスが低下します。
またプロでも毎回新しいテーマ株を底値で購入、古いテーマ株を天井で売却することは至難の業であり、タイミングが少しずれるだけでパフォーマンスの低下要因になります。
④過去を振り返って米国の市場平均が強すぎる
メジャーな米国株指数にS&P500があります。この指数は常に右肩あがりではありませんが、20年単位で切り取ればほぼ必ず上昇しています。特に2009年から2021年までは凄まじい上昇です。
2023年現在の株価から2013年を振り返ると年あたり24.2%の上昇、2003年からでも年率20.3%の上昇してます。
市場平均がほぼ常に強かったというのも、アクティブファンドがインデックスに勝てない理由のひとつです。
インデックス投資のメリット
最大のメリットは、投資する指数と投資信託と、購入金額とタイミングだけ考えれば良い点です。(定期積立なら、なお手間いらず)
投資に関して頭を悩ませることなく、時間を取られることなく、安定して市場平均のリターンを取れます。その強みはアクティブファンドマネジャーがインデックスファンドの拡大と普及は市場を歪ませると苦言を呈するほどです。(要約すると俺たちが儲けられないじゃないか)
最後に
以上になります。
アクティブファンドの手数料は、ファンドマネジャーや資産運用会社などにとって重要な収入源です。その為か、アクティブファンドが市場平均に勝てないというテーマには、多くの反論もあり、私にとっても検証のし甲斐がある大変興味深いテーマです。いつか反論内容の検証にも挑戦してみたいと考えてます。